ROAD RACER >>
最近すっかりはまっているのが、このROAD RACERです

■美山ロード 2001 

主 催・美山サイクルロード実行委員会
後 援・ 京都新聞社・KBS近畿放送・αステーション
協 力・ シマノ
協 賛・岩井商会・美山名水・JA美山 支援協力 京都府警察本部・京北警察署
日 時・ 2001年5月27日(日)
会 場・ 京都府北桑田郡美山町島の役場前をスタート・ゴールとする
    1周11.2km、高低差110mの周回コース
    (島→宮脇→上平屋→九鬼ヶ坂峠→静原 →和泉)

カテゴリー2
天 候:晴
参加者:129
完走者:110

順 位: 104位
タイム:57'53.9
平均速度:
34.82 km/h


5月27日

午前7時30分
京都美山町 天候 しとしと雨
昨夜から降り続いた雨で路面は完全にウエット。
美山在住の友人宅から車で会場の駐車場へ。
夜中に到着していたSさん、あいうさんと合流。
ふたりは移動中キャリアの上で濡れてしまったマシンを文化ホールの軒下で乾かしていた最中であった。
昨日の試走の状況を二人に報告。
とりあえずポイントは九鬼が坂峠(高低差90m)と確認。それぞれのレースプランを話し合って気分が徐々に盛り上がる。

午前9時  第一レースのスタートと共に雨が上がる。
このまま路面がかわけばいいのにと願う三人であった。

午前9時30分 あ、こんな時間!
三人は慌ててアップを開始。会場付近の農道を走り回る。
このアップはレース後にSさんをして「あんな雑なアップしたらあかんわやっぱり」と言わしめるほどいい加減なものであったと付け加えておこう。(笑)

午前9時45分  三人分かれて招集地点に移動。
慌ててサインシートにサイン、計測チップの確認をして招集地点へ。
すでに100人以上が並んでおり、後方スタートは必至。
エバーウインチーム、はやくも出遅れ感満載であった。
すでに並んでいたSさん、あいうさんに「サインしてきました ?」と聞くと、
「え?まだやわ」とSさん、あいうさん。
慌ててサインをしに行く。
二人ともさらに並ぶ位置が後ろになってしまうと気をもんだのだが、戻ってきた二人は何食わぬ顔をして私の横に自転車を並べた。おそるべし横入り(笑)

午前10時 前のレースのゴールが大幅に遅れ、出走時間が後ろへずれる。
天候は薄曇り、路面はほぼドライになっていた。

午前10時すぎ 誘導されスタート地点に。
先を競い合って前方へとマシンを移動させる。ちょうど中間あたりに私、その後ろにあいうさん、Sさんが並ぶ格好になった。
スタート10秒前。心拍数90。
その時点で、先ほど三人で話した「隊列を組んで先頭集団にくらいつく」という計画はどこかへとんでしまっていた。他の二人も多分忘れていたと思う。
そして号砲が鳴り、ついにカテゴリー2の129名が一斉にスタートした!

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スタートの瞬間、少しでも前に出られるようにもがく。
隙間を見つけながら「はい、ごめんなさいよ。はい、ごめんなさいよ」という感じで先頭から10列目あたりまでねじ込んでいった。
集団のスピードは自分自身未だ体験たことのないものだった。
だいたい45km/hで進んでいく。
は、はやい。でも、この感じなら思ったより楽かも。ついて行けそう」
正直その段階ではそんな感じだった。
3kmほどの地点でいつの間にか前に出ていたあいうさんとすれ違う。
「Sさんは?」と私。「後ろです!」あいうさんの返事を聞いてさらに前を目指す。先頭は手が届く距離だった。
このときSさんは、一つ飛び出た私の頭を目印に走っていたらしい。
(そんなに乗車姿勢が高いのか、はたまた胴が長いのか)
きれいな道に出る。
このあたりはゆっくりと勾配がきつくなっていく上り坂だ。おはようの往路におけるきれいな道の上り坂よりも少しきつい感じか。
時速は40km/h。まだスピードが落ちない。
「す、すごい。これが集団かー!」と素人ならではの驚きであった。(笑)
そして7kmを過ぎたあたりで待ち受けていたのは、高低差90mの九鬼が坂峠であった
。ヘアピンカーブを曲がって坂の入り口に入 った瞬間、周囲の選手は一斉にフロントギアをインナーに入れた。
「え!?インナーなの?」


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「ザザーッ!」
雨の音ではない。
20〜30台、いや50台のロードレーサーが私の横をすりけていく音だった。
「な、なんとな!?」私のスピードメーターの表示は先ほどのスピードも半減、18km/hあたりにまで落ち込んでいた。
そこは平地では無かった。確実に登りが始まっていたのだ。
なのに、私の傍らをすり抜けていくマシン達は時速30km/hを下回らないかようなスピードだった。

(BGMスタート:翼をください)

なにもかもスローモーションになった。
「ああああああ!な、なんで〜?みんなギアはどこに入れているのおおおおー???」
混乱した。

突然、Sさんが左に現れた。
「ブラッキーさん!がんばってや!いくで! 」
いつものようににこやかに笑みを浮かべ、Sさんは走り去った。

そして祭りは終わった。
九鬼が坂峠は、単に人の多い峠の個人練習コースと化した。

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およそ120名以上が参加したレースとは思えない寂しい気配が峠を包んでいた。
河鹿の鳴き声がやけに耳についた。
這々の体で峠を登りきり下り坂へ。
とても追いつけるとは思わなかったが、このまま手をこまねいていたらとんでもないことになってしまう。
E氏談氏の声が頭をよぎった。
「ブラッキーさん。レースでは脚をつかったらあきません。最後のスプリントに残して置かんと」
「そやけど、もうすでにむちゃくちゃ使いましたよ、E氏談さん‥‥」
「ね、ゆうたでしょう。暗峠なんて、なんの練習にもなりませんよーよーよーよー‥‥」
「うそや!あのつぶれた豆はなんのためなんや!?」

そんな馬鹿な問答を考えているうちに二周目に入った。

周囲を走る選手数人が声を掛け合った。「隊列を組みましょう」
「お願いします!」私もその中に入った。
すると先ほどまでの疲れが嘘のようにスピードが上がった。
いける! 先頭に追いつけないとしても、これ以上は遅れないかも! 」
我々の隊列は細かく先頭交代を繰り返し、美山の道を快調にとばした。
そして二回目の九鬼が坂峠。
一瞬のうちに隊列は、ばらばらになってしまった。(笑)

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一周11.2km。途中、一気に90mの登り。
これはそれなりの準備が必要なレースだった。
後に店長は語る。
「あのレースに勝とうと思うなら、毎週のおはようで月に二回はロングコースにして、観心寺での休憩もやめて、一気に戻ってくるようなトレーニングに変えなあきませんね」
‥‥考えただけでも目眩がしそうなメニューだ。
登坂でのギアの選択、集団の中での走り方、レースの組み立て。すべてに置いて、私の実力はC2のレベルを満たしてはいなかったと言わざるをえない。

三周目、最終周回。
一人で走り、たまに二、三人で列を作りと繰り返しながら、一つでも順位を上げるようにもがいた。
最後の峠で3人、ゴール前のスプリントで1人をかわしてようやくのゴール。
結果、出走者129名中104位という順位に終わる。

ゴールを過ぎたあたりでSさんが待っていた。
Sさんは一緒に走っていたらしい人と並んでレースの感想を話し合っていた。
「いやー、みんな速いわー。九鬼が坂でおいてかれた」
チーム屈指の山男(ヒルクライマー)Sさんをもってしても、おいて行かれるレベルなのかと愕然とした。

ふと気がつくとあいうさんがいない。
「ところで、あいうさんは?」
「いや?まだやで」
‥‥
「え?」

こうしてエバーウインチームの美山ロードは終わった。
我々は、きっとずさんなアップが原因でこんな結果になった のだ。
そうだ、そうにちがいない。‥‥絶対そうだ。s
今度からちゃんと入念にアップしよーっと‥‥
とそれぞれ自分に言い聞かせ(言い訳>笑)ながら、大阪への帰路についた。
with マイクロスリープ。

(完)




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