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最近すっかりはまっているのが、このROAD RACERです

■第19回 内灘サイクルロードレース 2001 

主 催・石川県自転車競技連盟
主 管・内灘町自転車協会
後 援
・内灘町・内灘町教育委員会・北国新聞
協 賛・株式会社 深谷産業
日 時・2001年6月24日(日)
会 場・石川県内灘町河北潟干拓地
    1周13.3km、周回コース を1周回

【個人タイムトライアル シニアの部

天 候:雨
出走:33名
完走:33名

順 位:  7 位
タイム:20'44.40
平均速度:
38.67 km/h

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(番外編)
【小学生の部 4〜6年】>年齢詐称(笑)
石川県内灘町河北潟干拓地 半周5.9km
出走:10名
完走:10名

第10位  中島 多々楽 10歳(ほんとは 6歳)
タイム:13分21秒6
平均速度:25.6km/h


<親父談>
たたらよ、悔しかろう、悔しかろう。
勝ちたかったらちゃんとトマトを残さず食べるのじゃ。
しかし、最下位でもあきらめずによく頑張った。
おとうちゃんは、猛烈に感動したぞ。
しかも平地で最高速度39km/h出すとは、大会役員の人もびびっとったぞ。
それも20インチでな。



2001年 ジロデイタリア 
第15ステージ 個人タイムトライアル

前日の山岳ステージで、ファッサボルトロのフリーゴからマリアローザを奪い取ったランプレのシモーニが力走。
個人TT不利との前評判をものともせず、1位のフリーゴから29秒遅れの2位。
前日のタイム差を活かして見事、自身のマリアローザを死守した。

だからなんだということではないのだが、 その放送日から数日後、私自身も個人タイムトライアルに初挑戦することになる。 (笑)

今年に入って4戦目。
またもや始めての種類のレースである。
今度は集団での走りは無い、チームでもない。
ただひたすらゴールを目指してひた走る、 まさに、己の「休憩欲」「言い訳欲」との戦いなのだろうか。

石川県内灘町で開催される「内灘ロードレース」

私がお世話になっているEVERWINレーシングチームは毎年恒例で、この大会の個人TTに全員参加でエントリーする。
今年で10年目だそうだ。
昨年の秋にロードを始めてから聞かされ続けて来たことなのだが、このレースはチームにとって特別なレースなのだ。
なぜならこのレースの結果を基に、今後一年のチーム内での力関係が決まるからである(笑)
(ちなみにチーム内で優勝すると一年間威張れるらしい>さらに笑)
それにはまさに、なんの誤魔化しも利かない、個人TTがうってつけなのだろうか。
そういうこともあってか、このレースに賭けるメンバーのみんなの意気込みはすごいものがある。
彼らにとってチーム内での力関係の明確化は重要なことなのだった(爆笑)

ただどうしても端からメンバー間の力の差が歴然としていることもあり、実力の均等化を図るため、エースO崎さん(自称太ったパンターニ>爆)のタイムを基準にハンデキャップが与えられる。
これはチーム内だけのローカルルールである。
このローカルルールをもとに決められた順位で主催者が用意した表彰台を使わせてもらい、自分たちのチームだけの表彰式もやってしまうのである。

これぞまさに!主催者そっちのけの大会私物化なのだ(猛爆笑)

ちなみに私は初参加ということもあり2分30秒のハンデキャップをいただいた。

というわけで、この個人TT、EVERWINチームのメンバーには、まさに命がけの大勝負なのである!

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他のメンバーは当日の深夜に車で現地入りして車内で仮眠ということだったのだが、我が家は子供もいるということで前日現地入りということにした。

6月23日(土)午後3時。天候 曇り

早速息子と一緒にコースの下見へ出発。
干拓田をほぼ一周する13.3kmの周回コース。
これといった上りも下りもなく、ただだらだらと農地の中をまっすぐな道が続く。
遮る物がいっさい無いため、風がでたらかなり辛い。

まるで北海道みたいだ。

始めて走った印象はそんな感じだ。
ただ、曲がり角では少しだけ上ってカーブするため立ち上がりでかならず脚を使わなければならない。 直線が多い割には落ち着けない、疲れるコースのような気がした。

夕方、とうとう前線が北上してきたのか、内灘町にも小雨が降り出した。

その頃、大阪は雨。
店長率いるEVERWINチームはまさに前線とともに大阪を出発した。

そして夜半を過ぎる頃には大雨。
雨でも走るのがロードレースなのだが、この雨の勢いには少々滅入るものがある。
チームのメンバーは2時前には現地に到着、車内でボンネットに当たる雨音を聞きながら朝を待ったらしい。
それもワインを飲みながら(笑)

そして朝7時30分の開会式。
雨足は一向に収まらず、雨中でのレースは確定的となった。

それぞれのメンバーの顔には、車中での一泊による疲労が見えていた。

その時、私は思った。

「前の日に泊まっててよかった‥‥」

ちなみに私は前夜、10時には広々とした布団で脚を伸ばして熟睡していたのだった(笑)

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プログラムが進んでいく。

われわれが出走する個人TTシニアの部(>シニアだったのか!ショック!)の出走時間まであと1時間弱。
ここ3戦、アップの重要さを思い知っている私は、車のリアを雨よけに黙々とローラーを踏んだ。

10分少々踏んで少し身体が暖まったところで、ふぁみねえさんをアップに連れて行く。

ここで紹介するが、ふぁみねえさんとは私のバンド「ザ・悲鳴」のメンバーで、最近ロードレーサーを購入したばかりの新人である。
ロード歴半年あまりの私がチーム内で唯一偉そうに出来る相手でもある。(笑)
しかしこのふぁみねえさん、今回の内灘参加でロード購入4日目が初レースというとんでもない経歴をつくってしまったのだった。

ところで雨足は一向に弱まらない。
「寒ぅ‥‥」
雨にあたると、どんどん体温が下がっていく。
ちょっとやそっとのアップでは身体が暖まらない。
EVERWINチームのメンバーは各自ばらばらにアップに勤しんでいたが、各人ともこの雨に苦しめられていたようだ。

アナウンスが響いた。
「個人タイムトライアル、シニアの部の選手は集合してください」
いよいよ本番だ!
緊張感が身体を通り抜けた。
招集場所へ行こうとすると、隣に停めた車の向こう側で店長が黙々とローラーを踏んでいる。
「店長!招集ですよ」
早く行かなければと焦る私は店長にそう促したが、店長は足を止めず
「ああ、ほんならスタートぎりぎりになったら誰か呼びに来てもらえます?」
と そう言った。

余裕だ‥‥(笑)

私は店長のその落ち着き様に感心したが、チームのメンバー全員が出走するこのレースで一体誰が呼びにくるのか不思議でならなかった。
10分後、それは自分であったということに気づくまで‥‥(笑)

店長をぎりぎりで呼びに行った帰り、大会関係者がメガホンで怒鳴っていた。
「402番!402番の選手いますかー!おーい!402番すぐ出走ですよーっ!‥‥あんたか!?402番!」
私は404番だった。
え!
402番といえば、うちのチームのM木さんではないか!
慌てて出走台後ろに並ぶと、たしかに401番の次に並ぶはずのM木さんがいない。

「M木さん、けえへんねん」

M木さんが並ぶはずのスペースを少し間を空けて、私の前に出走するSさんがそわそわ後ろを見ていた。

401番が出走した。

20秒ごとに出走するので、M木さんのスタートはすぐだった。
「402番はまだこんのか!失格にするぞ!」
役員が叫んでいた。

20秒がすぎた。
「はい!403番あがって!」
M木さんの次に出走するSさんが台にあがってしまった。
万事休す!

その時後ろから声がした。
「402番きました!」
ようやくM木さんがスタート地点に到着した。

「だめだめ!もう次がスタート台に乗ったから失格!」
大会役員は無情にもそう言い放った。

折角石川まで来たのに‥‥ 私は頭の中で、レース後、M木さんを慰める言葉を考え始めた。

その時!Sさんがスタート台の下を指さして叫んだ。
「ここ!ここ!ここからスタートしたらええねん。ほら!ここ!ここ!」
その言葉に反応するかのようにM木さんが指さされたスタート台の下に「すっ」と止まった。
絶妙のタイミングだった。

一瞬の静寂‥‥

「ほんなら今回だけですよ‥‥」

Sさんの勝利だった。(爆笑)

Sさんのスタートのわずか5秒前、15秒遅れでM木さんはスタートした!
そして、そのすぐ後を追いかけるようにSさんが出走!

あまりの出来事に呆然としていた私は係員に促されて慌てて出走台に上る。
ビンディングをはめて秒読みを聞く。
5、4、3、2、1、‥‥スタート!
勢いつけて飛び出していく。
もう何がなんだか分からなかった。
毎回恒例になっている「出走前心拍数」すら確認できなかったのだった(笑)




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スターと地点からわずか10mで左折。
そこから本格的に直線が始まる。
25秒前(笑)にスタートしたM木さん、20秒前にスタートしたSさんはすでに遙か彼方になっていた。
雨は容赦なく身体に叩きつける。

兎に角、前に追いつくのを目標にがんばろう。
ギアを14Tくらい(?)に入れ、猛然とペダルを回した。
スピードは一気に47km/hまであがる。
うひゃーあがりすぎ。
こんなスピードでもつわけない!
慌てて42km/h前後をキープするよう心がけた。 それでも2km地点あたりで、早速息が上がってきた。

うむむ‥‥いかんなあ。
最後までこのペースはやっぱり無理かもしれない。

実は前日の試走の折りに、子供とゆっくり一周した後、一人でそれなりに走ってみたのだ。
自分では8分目の力でと言い聞かせていたのだが、かなりしんどかった。
途中信号にかかったりしたとはいえ、平均時速35.6km/hあたり、タイムは22分18秒くらいだった。
レース用のホイル(修理からあがってきたばかり!)をつけることと、レース中のアドレナリンで多少はタイムも上がるだろうが、それでも一気に40km/hなんて無理だろうし‥‥
目標はアベレージ38km/hかな?
そのためには、後半かなりだれることを予想して前半に40km/hオーバーのアベレージを確保する。

これが今回の作戦だった。
しかしよくよく考えると、
今まで一人で走って40km/hのスピードを5km以上も持続させた事がないことに気が付いた。 (笑)
うーむ。 レース中にも関わらず、なんの根拠もない作戦に早速不安になってきたのであった。

4kmを過ぎたあたりから、それまでと違って一気に1km以上先まで見通せる道に変わった。

「見えた!」

すでに2分以上前にスタートした選手を一人かわしていたのだが、後方から見ると3〜4人が集団に見えたのだ。

20秒前、25秒前、1分前、1分20秒前のSさん、M木さん、T田さん、P3さんだ!
かなり固まっている。 (もしくはそう見えたのか)
おまけにさっきまでより全体的に、私からの距離が短くなっているようだ。 (もしくはそう見えたのか)

「みんなに追いつこう!それを目標にすればきっとアベレージが落ちないはず!」

一気にモチベーションが高まった!

しかし、今度はその距離がなかなか縮まらない。
それどころか干拓田のいつまでも続く同じ風景と相まって、
一気にモチベーションが下がってきたのだった。(泣)

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ふと気が付くとよだれを垂らして走っていた。(笑)
周りに人がいるでも無し、拭うのも億劫なのでそのままにして走った。
まるで牛のように口から何本もの糸を引いて走っていた。>最悪(;;)

実は残り5kmの地点ですでに、十分にばてていたのであった(笑)

その時、何の歌か忘れたのだが、頭の中で歌を歌いながら走っていたと思う。
それは脚を回すリズムにぴったりな曲だったことは確かだ。
疲れても、そのリズムは崩さないようにするため歌っていたのだろう。

ここでこれ以上重いギアは踏めない。
ならばギアはこのままで回転数さえ落とさなければ、いつかきっと追いつく。
そう信じていたからだった。

だんだん脚が辛くなってきた‥‥
チームの先輩 sarahさんの言葉がふと頭をよぎる。

「きつくなったら(体格の小なりは)ダンシングだが 、
Nさんは僕と同じで、座ったままおしりを後ろにずらすだけのほうが 息が上がらいでいいかと思う。たぶん。」

そ、そうや、やってみよ。
おおー、なるほど!確かにスピードを保ちながらも楽になる。(理由はまったくわからんが)
ありがとう! sarahさん(涙)

残り5kmを切ったあたりでようやく前に追いついた。
誰をいつどういう風にかわしたか定かではないが、いつしか前に出ていた。
Sさんを抜かしたときに「おわっ!」と声を上げられたことは、なんとなく憶えている。

そこからはもう記憶は曖昧だ。
しばらくそのままだったのだが、ゆっくりとM木さんが私の右を追い越してゆく。
ううーむ‥‥ペダルはこれ以上早く回せない。
このスピードを維持するだけで必死だった。
M木さんにつづいてSさんにも追い越された。
むむむうう‥‥くそーこれ以上踏めないー。
橋を見ながら曲がる最後のカーブが見えてきた。
こうなったら一か八か、トップギアにいれよう!
カーブで数メーター上るその一瞬に前の二人がスピードを落とすであろうことを予測して賭けに出た

最後のちょっとした上りを思い切りダンシングでペースを保ちながらクリア。
トップギアに!
少しの下りを利用して一気に加速した‥‥   はずだった。

ギアはあまりにも重たかった(笑)

猪の様に突進したかったが、やはり歩みは牛のようであった(泣)

【注意】
このレポートの舞台は個人TTであって、決してマスドスタートのレースではありません。悪しからず


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ゴールまであと500m。
M木さん、Sさんとの差はどうしても縮まらない。
ダンシングしてスパートをかけたいが、どうにも立ち上がれない。
そうこうもがいているうちに、フィニッシュが近づいてきた。

あーっ!間に合わないーっ!

M木さん、5秒ほど開いてSさん、私の順でゴール。

あとでかみさんの撮ってくれたゴール瞬間の私の顔を見ると、
さながら餌を求めて大口を開ける鯉の様だった(笑)


しかし、 とりあえずの達成感。
あとは主催者の結果発表待ちだ。

あれだけ降り続いた雨も、いつの間にかあがっていた。
息子のレースの後、雨に濡れたマシンや荷物その他をそそくさと片づけていると、大会本部あたりに行っていたかみさんから携帯に電話が入る。

「発表あったでー! O崎さんが2位!店長は6位!、ほんで‥‥ザーザー‥‥プツッ!」

なんやねん?
ピッチはあかんのう
とつぶやきながら引き続き片づけをしているとまたもや着信。

「なんやねんな、片づけしてばたばたしてんのに」
「おとうさん7位やって!」

えー!? ほんま?‥‥

いまいち実感がわかなかったが、どうやら7位らしい。

おおおお。

とはいえ、とりあえず片づけるのが先決だったので、結局自分で発表(このときは7位以下は順位のみ)を見にいかなかった。
そういうこともあり、どうも実感がわかないというか、結果が信じられなかった。

そして今日、とうとう公式なリザルトが発表された。
タイムは 20分44秒40 平均時速は目標としていた38km/hを上回る、38.67km/hだった。

思い起こせば二週間前、 メンバーに助けられて走ったチームロードで、自分が考えていたしんどさの「まだ先」があることを知ったことが、今回がんばれたことの最大の理由ではないかと思う。

今季ロード初挑戦ですでに4戦。
この後、夏から秋にかけてまだまだ予定しているレースもある。
遅蒔きながら始めたロードレースに、今まさに「着火」されたような気分だった。

よーし!仕事そっちのけで練習するぞおおおお!
かあちゃんごめんちゃい。
店長!よろしくおつきあいください!

(完)


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